リスクアセスメントを行う
リスクアセスメントとは、リスクを分析して評価することです。リスクアセスメントを行うことで、組織やシステムに内在するリスクの大きさや影響度を知ることができます。リスクアセスメントには下記のようなアプローチを行います。
詳細リスク分析
分析対象のシステム自体に対して、そのシステムもしくはそれにより実現されている事業を、「重要度」(あるいは損なわれた場合の被害レベル)「脅威」「脆弱性」の評価指標の下で、リスク分析を実施します。
ベースラインアプローチ
既存の標準や基準をもとに、想定する典型的なシステムに対して、予め一定の確保すべきセキュリティレベルを設定し、それを達成するためのセキュリティ対策要件を定め、分析対象となるシステムの対策の適合性等をチェックします。
非形式的アプローチ
組織や担当者の経験や判断によってリスク分析を実施します。
組み合わせアプローチ
複数のアプローチを併用し、作業の効率化、異なった評価視点の活用によって、分析精度の向上と、作業工数増大の回避を図ります。
手法 | 長所 | 短所 |
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詳細リスク分析 |
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ベースラインアプローチ |
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非形式的アプローチ |
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組み合わせアプローチ |
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出典:情報処理推進機構(IPA)
「制御システムのセキュリティリスク分析ガイド第2版」をもとに作成
https://www.ipa.go.jp/files/000080712.pdf