計画通り実行するためには
計画を作成して実行していきたいのに思うように実行できなかった、ということはありませんか?ある会社でも、計画は作るけれども計画通りに進まないという悩みを抱えていました。
A社では、セキュリティの年間計画はセキュリティ担当者と上位役職者が作成し運用まで行うこととなっています。2人ともセキュリティ専任というわけでなく、兼務のため他にも業務がありました。計画が思い通りにいかない理由の1つ目として、セキュリティ関連業務にかける稼働時間が想定通り確保できないということがあげられました。元々の業務に加えて、飛び込みの業務や急な依頼による対応などが頻発します。売上に直結しないセキュリティ関係の業務はどうしても後回しになっていました。

計画通りに進まない2つ目の理由は、予算獲得がなかなかできない点です。計画を作成し実行しようにもお金がかかる取り組みに承認がされず、計画倒れになることが多々ありました。担当者としては、経営層のセキュリティ理解が課題であると捉えています。この2つ目の問題は1つ目の問題とも関連がありました。もし予算があれば、自分たちではできないけれども、外部にお願いし計画通りにできたという取り組みも存在したからです。

計画通りにいかない直接的な要因は2つの理由と担当者は話しますが、自分たちが成長できるような取り組みも計画していればよかったと振り返ります。そもそも計画を実行する自分たちの能力が変わらないとできることは増えません。また、予算を得ようにも適切な説明ができなかった時もあるとのことでした。自分たち担当者こそ積極的に勉強することで本気度が会社にも伝わるのではないかとA社の担当者は話します。

今回の担当者のように、自身の反省点を振り返り改善していくことは重要です。しかし、それだけでなく、業務メンバーの理解を得ること、経営層が必要性と重要性を理解すること、会社全体が計画を推進していく必要性を理解することが大切ではないでしょうか?